果物と蜂蜜のちょっといい話

ジャム

蜂蜜と果物の長〜い友情

 

蜂蜜と果物のお付き合いは長く、古代ローマ時代の美食書「アピキウスの料理書」にも保存性を高める方法としていちじく・りんご・洋梨・プラムなどを蜂蜜で保存するよう勧めていますが、これは、蜂蜜が殺菌力が高い食べ物の一つであるゆえ。
そのため、古くから喉の炎症の治療などにも利用されてきました。

又、蜂蜜の主成分はブドウ糖と果糖のため消化の必要がなく、果物と共に疲労回復に役立つ食べ物。脳へのエネルギー源としても優れています。
蜂蜜は腸内のビフィズス菌を増やす働きも明らかになっており、食物繊維が豊富な果物との友情はますます深まっていきそうですね。

 

元気な体やお肌の決め手は果物や野菜たち

 

植物たちは厳しい自然環境から体を守ったり、次の世代を残すための栄養成分を長い時間をかけて創ってきました。
それが植物が生きるために育んだ力、「植物栄養素(フィトケミカル)」。

植物栄養素はビタミンやミネラルをしのぐ抗酸化成分で果物や野菜、ハーブ・樹皮などの色や香りに含まれています。
例えばオレンジ色のニンジンや果物に含まれるカロチノイド(ベータカロテン)などはおなじみですよね。

その成分は活性酸素から私たちの体を守り、体内に毒素が吸収されるのを防いだり、消したりすることで解毒を行っている肝臓をサポートしています。

又、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすのもその仕事のひとつです。

腸内環境を整えることが免疫力をアップすると重要視されていますが、元気な体や美しいお肌をつくる頼もしい成分ですね。

 

果物や野菜で体のバランスを保とう

 

果物ー洋梨私たちの細胞膜の表面は免疫を司る働きをする「糖鎖」というものでびっちりと覆われています。糖鎖はDNAの一種でもあり、老化を遅らせて元気な体を保ったり、アレルギーを防ぐために免疫のバランスを保つ役目や、ガン化した細胞をキャッチして消す働きがある生命にとって欠かせないものの一つです。

その糖鎖のもととなるのは8種類の「糖質」。
糖質をつくるのは植物だけであるため、果物や野菜などを摂ることは大切なこと。
毎日の食事に取り入れて体やお肌を健やかに保っていきたいですね。

 

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参考文献:
「野菜&果物図鑑126」 ファイブ・ア・デイ協会/若宮寿子監修 新星出版社 2006年
「はちみつ物語−食文化と料理法−」清水美智子著 真珠書院 2003年

「植物ってえらい!植物ってすごい!」ライフサイエンス研究所著 ごま書房 2004年

「フルーツ薬効学」 川鍋亮著 中公新書ラクレ2003年

「くだもののはたらき」間苧谷徹/田中敬一著 日本園芸農業協同組合連合会 2005年

「ヒーリングドリンク」 アン・マッキンタイア著 産調出版 2000年